外国籍選手が移籍して試合に出るには

ボールとゴール

Jリーグでは現在、外国籍の選手を5人まで登録することができ、このうちアジア枠もしくはJリーグ提携国枠の選手から1人、それ以外は3人まで試合でベンチ入りさせることができます。

外国籍選手の移籍の仕組みは大きく、クラブと選手での合意形成、ビザ取得、メディカルチェック、契約締結の4つの過程にわけられます。このうち、クラブ側が特に慎重になるといわれているのが、ビザ取得とメディカルチェックです。日本のJリーグでプレーするためには、就業ビザのうちの「興行」の区分で在留資格を取得しなければ国内に滞在することができません。この手続きをすべて終えるまでには数週間がかかるため、クラブはこの点を考慮に入れて選手との交渉を行います。

通常、外国籍選手はビザ取得後に来日をしてメディカルチェックを受けます。これは、医師が各種検査によって獲得予定選手をJリーグで1シーズンの間プレーさせても問題ないかどうかを総合的に判断してもらうというものです。大半の選手は問題なくチェックを通過しますが、まれに検査で問題が発覚し、それによって移籍自体が破談になるケースが存在します。選手の身体はクラブ側では何かできるわけではなく、無事に通過することを願うばかりとなります。