Jリーグのボールの特徴
例年のJリーグの試合では、その年にFIFA(国際サッカー連盟)が主催する大会で用いられるサッカーボールを公式球として使用しています。このためJリーグの公式球の歴史は、ほぼサッカーボールの進化の歴史と連動しているといっても過言ではありません。
サッカーボールと聞くと、亀の甲羅のような模様がはいった球体をイメージする人が今でも多いですが、現在使用されている公式球はそれとは大きくかけ離れており、進化をとげています。2017年シーズンのJリーグ公式球の仕組みについて述べると、まず球体は人工皮革でつくられたまったく同じ形状のパネル6枚によって、従来より真球に近くなるように形づくられています。パネルの枚数が少なくなると、キックの精度が向上し、イメージ通りのプレーをしやすくなります。
また、パネル同士はサーマルボンディングと呼ばれる製法で接合されています。これは、熱で溶かした特殊な樹脂をつかって接合する製法で、手縫いやミシン縫いで接合されたものと比較すると、隙間なく密に接合されている分、水分が吸収されにくい構造となっており、天候やピッチコンディションが変化していても性能を安定して引き出すことができます。