バブル期と現在
Jリーグ発足当初は、リーグに所属するクラブのほとんどは親会社の出資によって運営されていました。日本経済がバブルと呼ばれる好景気に沸いた時代、クラブの親会社も潤沢な資金をJリーグに回すことで企業の知名度を上げる目論見もあり、海外のビッグネームが数多く来日しました。
当時の試合の仕組みはそうしたスター選手を中心にしてボールを集め、個人技に頼る部分が多く、1対1での強さを誇る選手が圧倒的な強さを見せつけて個人で打開していくシーンも多く見られました。
バブル経済崩壊後はJリーグのクラブも以前ほど強力な助っ人を獲得できなくなり、日本人の長所でもある組織的な動きが見直され、過去に日本で活躍した世界的な選手が監督として様々な戦術を導入したことで、現在のようなシステムサッカーが盛んになっていきました。
世界的にも個人の突破力よりも組織的な戦術が好まれるようになり、戦術理解も高く従順な性格の日本人選手は海外のクラブからの評価も高まり、多くの日本人選手が海外で活躍するようになりました。