1993年からの変化

シュート

Jリーグは1993年から開催されていますが、公式戦の試合の仕組みは今日まで様々な変遷をたどってきています。

1993年から1998年までのJリーグは試合の勝敗が必ずつく方式が採用されていました。前半と後半それぞれ45分で試合を行うことは今日まで行なわれている試合形式と一緒ですが、勝敗がつかない場合はゴールデンゴール方式の延長戦を前後半各15分ずつ行い、それでも決着がつかなかった場合はPK戦を行いました。順位の決定方法は勝利数、得失点差、総得点、対戦成績の順で定められ、まったく同数だった場合は順位決定戦を行って最終順位を決めていました。

現在でも行われている勝点制は1995年のシーズンから導入されました。この年は、あらゆる勝ちには3点、負けたチームはPK戦で敗れた場合に1点が加算されるルールとなっていましたが、1997年シーズンに勝利チームのみに、決着のつき方に応じて1~3点が加算される仕組みに変わりました。そして、PK戦が廃止された1999年シーズンからは引き分けだった場合には両チームに勝点1が加算されるようになり、延長戦が廃止された2003年シーズンから現行のシンプルな加点方式になりました。

ヤマザキナビスコカップの試合の仕組み

審判

Jリーグでは通常の総当たりの公式戦と並行して、カップ戦の試合も行なわれます。この大会は1992年から始まり、2016年のグループステージまでは「Jリーグヤマザキナビスコカップ」と称して行なわれてきましたが、大会中にスポンサーが社名を変更したのに伴い、大会名も「YBCルヴァンカップ」と変更されて現在に至ります。

ルヴァンカップの仕組みについて述べると、この大会はJ1に所属している18のクラブだけが出場できます。まず、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場する4チームを除く14チームが2つのグループに分かれて総当たりのリーグ戦を行い、各グループで1位となったチームがノックアウトステージに、2位と3位のチームはプレーオフステージに進みます。

プレーオフステージでは、一方のグループの2位チームと、もう一方のグループの3位チームがホームアンドアウェー方式で試合を行い、勝った方がノックアウトステージに進めます。ただし、ACLに出場しているクラブの結果次第では、グループステージの4位チームも出場することができますが、その場合は2位は4位と、3位はもう一方のグループの3位と対戦します。

ノックアウトステージは、それまでのステージを勝ち上がったチームと、ACL出場チームによるトーナメント戦です。試合は決勝のみ、中立地での一発勝負で、準決勝まではホームアンドアウェー方式で行なわれます。